フッ化物応用3つの方法 その2
今回も、前回に続きフッ化物応用についてです。前回ご紹介したフッ化物歯面塗布のほかの2つの方法について、ご説明します。
○フッ化物洗口
フッ化物洗口は、簡便で、フッ化物濃度が低く使用量も少ないため
安全性も高く、またほかの方法との併用も可能です。自らでケアを行うセルフケアであることもあって
費用対効果の面でみても優れています。
30秒から1分程度のうがいができる4歳くらいの年齢になれば実施できます。特に
永久歯が生える時期である4歳から14歳までに継続して実施すると効果的です。修復処置をした歯の再発防止や、矯正治療中で装置をつけている方など、むし歯の発生リスクが高い人にも効果的です。
フッ素濃度は一回に付き250ppm程度でそれほど高くありません。
実際の実施では、ミラノール・オラブリスなどの市販製剤を水に溶かすか、または希釈して洗口液を作り、正しい量を口に含み
30秒から1分ブクブクうがいをしたのち、吐き出します。洗口後30分は飲食やうがいはしないようにします。市販されているものですが劇薬ですので
取り扱いには十分注意し、決められた量を正しく使用します。
○フッ化物配合歯磨剤
歯みがきをするときに、フッ化物の配合された歯みがき剤を使用する方法です。日常の歯みがきに組み込むことで簡単に始められ習慣化できます。フッ化物配合歯みがき剤を見分けるには、・
医薬部外品である、・成分表示欄にフッ化ナトリウム(NaF)、フッ化スズ(SnF2)、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)が表記されている、ことを確認します。フッ化物濃度は、薬事法で定められていて、1,000ppm以下になります。