味覚障害
亜鉛、足りていますか?

 「食べたものの味がしない」「味が薄い感じがする」・・・などと感じる味覚障害の方が増えているそうです。20年前に比べると倍近くにもなっているともいわれています。
以前は高齢者の方が多かったのですが、最近では若い人にも広がっているようです。
味覚障害  味覚障害は、先ほどの「食べたものの味がしない」(味覚消失)、「味が薄い感じがする」(味覚減退)をはじめ、特定の味がわからない(解離性味覚障害)、何も食べていなくても口の中が苦いなど、いつも味がする(自発性異常味覚) 全てがいやな味に感じる(悪味症)、本来の味と違う味に感じる(異味症)などの症状があります。
味覚障害は、私たちが食べ物を口に入れてから脳で感じるまでの伝達経路に異常があると起こるもので、なかでも味蕾という、舌や上顎にある味を感じる器官の異常であることが多いとされています。
味覚障害が起こる原因としては、以下のような場合ですが、原因がはっきりしないケースも多くあります。
1.亜鉛の欠乏 味蕾は、新陳代謝の激しい細胞です。亜鉛はミネラルの一種で新陳代謝になくてはならない物質で、毎日の食事のなかで十分に摂らないと、味蕾の細胞を十分に作ることができず味覚障害が起こることがあります。偏食や無理なダイエットによる亜鉛の摂取不足は味覚障害につながることがあり、後述の食品添加物の摂取と合わせて、若い世代にも味覚障害が増えている原因ではないかといわれています。
2.薬の副作用 降圧剤、睡眠薬、精神安定薬、心臓病の治療薬などの中には、体内での亜鉛の吸収を阻害したり排泄を促すものがあります。
3.全身疾患 腎障害、肝障害、胃腸障害、甲状腺疾患、糖尿病、顔面神経麻痺などによって味覚障害が起こることがあります。
4.食品添加物 加工食品に使われている、リン酸塩(インスタントラーメンなど)、ポリリン酸(ハムチーズ・かまぼこ)、フィチン酸(漬物など)グルタミン酸ナトリウム(化学調味料)などは、亜鉛の吸収を阻害したり過剰に排泄したりします。
5.その他 神経症、仮面鬱病、転換ヒステリーなど心因性の場合や、口の中の疾患や歯列矯正の装置などが原因となることもあります。

味覚障害の検査や治療は耳鼻咽喉科でできます。原因からみると多くの場合、亜鉛を必要量摂れば、味覚障害にはならないし、すぐに治せそうですが、原因がはっきりしない場合も多いので、症状を感じたときは、なるべく早めの受診をお勧めします
最後に亜鉛を多く含む主な食品をあげておきます。これらの食品をバランスよく摂って、食べ物をおいしく食べましょう。

魚介類 カキ、数の子、いか、帆立、さざえ、煮干し
海藻類 あまのり、あおのり、わかめ、ひじき、寒天
豆・種実類 あずき、黄な粉、カシューナッツ、アーモンド、ごま
野菜類 パセリ、干しシイタケ、シソ、カブ菜
肉類 牛レバー、牛肉、豚肉、ウィンナーソーセージ
乳類 プロセスチーズ、脱脂粉乳
飲料 抹茶、煎茶、ココア、紅茶
穀物 そば粉、麩(ふ)、玄米、薄力粉 

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