歯に良い食べ物、悪い食べ物
育児書などにも取り上げられているそうですが、「おかあさんはやすめ」という言葉をご存知でしょうか。オムレツ、カレーライス、アイスクリーム、サンドイッチ、ハンバーグ、焼きそば、スパゲッティ、目玉焼き、の頭文字をとったものだそうです。
そのこころは、
「子供が好きな食べ物」であり、
「比較的簡単に作れる(=お母さんが休める)料理」なのですが、
「歯やからだに良くない食べ物」であるともいわれています。
今回は、歯やからだに良い食べ物悪い食べ物について考えます。
「おかあさんはやすめ」の料理があまり良くないとされるのは、
1.やわらかい料理なので、あまり噛まずに食べられる。その結果、
・あごがあまり発達しないので、かみ合わせや歯並び、発音に影響が出る、顔の筋肉が発達しないと表情も乏しくなる。
・歯や歯の周りの組織への刺激が減って、新陳代謝が悪くなり、歯周病の原因になる。
・唾液も少ないので、歯の汚れが洗浄されず、虫歯の原因にもなる。
2.動物性脂肪を多く含み、カロリーも高いので、食べ過ぎると生活習慣病の原因になる。 などの理由によります。
良い食べ物を表す言葉としては、「まごわやさしい」などが知られています。これらが指す食品は、豆、胡麻、わかめ、野菜、さかな、椎茸、芋、ということになります。 歯に良い食べ物ということで考えると、カルシウムが多く含まれる、魚介類、牛乳、チーズ、その吸収を助けるビタミンDを含む食品などもあります。
また、歯を清掃してくれる、「清掃性食品(せいそうせいしょくひん)」と言われている食品・・・唾液の分泌を促す酸味のある食品や、咀嚼することで歯の表面をきれいにするごぼう、レタス、セロリなど食物繊維の多い食品・・・も歯に良い食べ物と言えるでしょう。
逆に、キャラメルやポテトチップスなどのお菓子類やパンなど、歯にまとわりつきやすい食品は、「停滞性食品」と言われ、汚れが取れにくく、唾液もあまり出ないので、虫歯になりやすくなります。
「おかあさんはやすめ」の料理をはじめ、お菓子類にしても、大人も大好きな食べ物で、食生活には欠かせないものです。よい食べ物とされる食品とバランスよく摂り、食べた後には、きちんと歯を磨くことで、おいしい生活をおくりつつ、健康な歯とからだを保ちましょう。
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