バランスの良い食事にするちょっとしたコツ
前回のコラムで、食事は、何をどのくらい食べるか、というバランスが大事、ということで、食事バランスガイドをご紹介しました。しかし、日々の忙しさやお付き合いで、自分の思うとおりに食事を取れないことも多々あるでしょうし、気分によって食べたいものも変わってくるので、バランスのことばかりは言っていられません。
今回は、現実の食生活の中で、少しでもバランスを良くするようなちょっとしたコツを考えてみたいと思います。
まずは朝食をみてみましょう。例えば、パンを牛乳で飲み込むだけという人がいたとします。バランスガイドで見ると主食と乳製品だけということになるので、目玉焼き(主菜)やサラダ(副菜)を加えてみてはどうでしょう。
ご飯と味噌汁(主食と副菜)とお漬物という人は、主菜にあたる納豆や焼き魚を加えることでバランスアップになります。
朝はいそがしいので、簡単にできる一、二品を加えることがコツでしょう。
お昼は、外食やお弁当の方も多いでしょう。定食屋さんや料理を選べるカフェテリアなどを利用するのもよいでしょうし、丼や麺類など単品の食事のときは、お浸しやサラダを加えましょう。
お昼は、お弁当でもそうですが、副菜が不足しがちなので、意識してメニューに加えることをおすすめします。
夕食は、多めに摂ってしまいがちです。お酒が入ったり、残業で遅い食事になったりすることもあります。
満腹感が得たいと思ったら、主食はしっかり一人前、あとは主菜(一品にしておく)・副菜をバランスよくメニューに織り込むようにします。
お肉を食べたいというときは、副菜には、野菜スープや酢の物など、あっさりしたものをたっぷりめに用意してバランスをとるとよいでしょう。
お酒の席では特にカロリーの摂り過ぎになりがちなので、お酒の量ともども摂り過ぎにならないよう意識をもちましょう。
夕食が遅くなりそうなときは、夕方におにぎりなど軽食を摂って、夕食にはカロリーの低い魚料理や豆料理を主菜にして、副菜も含めて油控えめのあっさりした料理がよいでしょう。
このように見ていくと、不足している一品を加えることと、一つのものを摂りすぎないことを意識すれば、自然にバランスが取れてくるように思います。
忙しさやいろいろな誘惑で、いつもは出来ないかもしれませんが、無理のない範囲で、ちょっとしたコツを意識して実践するだけでも、すこしずつ違いが出てくるのではないでしょうか。
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